またまたおいしい?もの。
ごくらくちんみ
杉浦 日向子 / / 新潮社





                       勢いづいて第二弾です。
                      うんうん、とうなずくお酒のつまみが、
              ショートストーリーの小気味よいテンポと共に登場します。
      父がのんべえだったので、わたしの夕飯のおかずはお酒のつまみがメインでした。
               もちろんカレーやシチューも登場しないことはないのですが、
    昔の親(というか私の父は)は子供に迎合することなく自分の好みを押し通しましたから、
               何の不思議もなく受け入れておりました。

      子供のゴハンのおかずには??と思われるものも頻繁に食卓に登りましたっけ。

          かぶらずし、からすみ、アンコウの肝、塩うに、うるかにこのこ。
                 焼きアナゴに鱧の洗い、イカの麹づけ。
    

                その中でも一番のお気に入りは氷頭なます。

                こりこりした頭と甘酸っぱさは懐かしく優しい味です。
               少~しだけ海の香りがして、長い距離を旅してきた鮭。
        自分でも作ってみるのですが、なかなかうまく薄く切れないことが難点です。
  
              父は煮魚が好きでしたので、それもよく食べていました。

                   あいなめ、たかべ、いしもち、キンメダイ。
    カブト煮のほっぺのお肉をほじくるのが大好きで、一心不乱だったことも懐かしい記憶。
     これらも甘くはなく、しょうゆと日本酒できりっと辛口に作られていましたっけ。
     臭味取りにと入れられていた味のしみたしょうがでご飯を食べる子供でした。

              オフクロの味、お惣菜も時間をかけて作っていました。
                さやえんどうのスジ取り、つくしのはかま取り、
                枝豆を枝からちょきちょき切り取って塩をまぶす事。
                     山椒の若芽を摘んでくること。
              すり鉢の下に布巾を敷いて、両手でしっかりと押さえること。
                   小さい手で出来るのはこれくらいですが、
              一緒に作った!という達成感も味わったり出来ました。
          その割には、インゲンの胡麻和えも木の芽田楽もつくしの卵とじも
                       好きではなかったなあ。
                今頃になって、そのおいしさが分かってきつつあります。
             人生と同じく甘いだけではない、と言うことがわかった大人の味。
              苦味、大人にだけわかる成熟した味覚なんでしょう。
 
   昔はゴハンのお供として食しておりましたが、今は当然お酒の友としていただいています。
          日本酒、焼酎、ビール、ワイン、どれがどれと合うのかはお好み次第。
             意外な組み合わせがおいしかったりしますよ。
by nyaru-chu-chu | 2007-09-27 11:36 | 日々の事


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